▲もう4年以上前の記事ですが、中国の朝食に関してこれを再ツイートしたところ、「店で出前一丁がでてくるの?」という質問がありました。
率直に申し上げまして、出ます。普通に出ます。
よく考えてみたら、私自身が香港に初めて行った時には、それを不思議に思っていたけど、もうすっかり慣れていたので、全然疑問に思わなくなっていたのでした。
とはいえ、日本では、香港の普通のレストランの料理で、出前一丁が出るのを知らない人、信じられない人がまだたくさんいるでしょうから、手短に解説しようと思います。
香港での発売は1969年から
▲ウィキペディアによれば、
香港では1969年に日本から輸入する形で販売が開始された
とありますね。出前一丁が開発されたのが1968年ですから、その一年後にはすでに進出していたわけです。
▲こちらは香港名物の2階建てトラムですけど、以前は出前一丁の広告を描いた車体をよく見ました。
冒頭の記事でも紹介したように、そのまま汁麺として作って、何らかの具を載せたものや、火鍋に入れたりします。出前一丁の麺は長く煮ても煮崩れしにくいのだとか。
私は香港で火鍋をする度に、シメは出前一丁を入れるのですが、言われてみたらそうかな。長く煮込むとモチモチした感触になりますね。単にだらしなく伸びる感じではない。
香港人は、麺の食感に非常にこだわるので、それで出前一丁がウケたんじゃないかな、と思います。
香港オリジナルの食べ方…炒出前一丁(焼き出前一丁)
香港では、出前一丁で作った焼きそばがありまして、私は以前これにハマりまくっていたところ、友人がその発祥の店へ連れて行ってくれました。
▲こちらはモンコックにある小さな茶餐庁。
▲「炒公仔麺 採用正宗出前一丁」と書いてます。
「公仔麺」は、別の袋麺の商品名なのですが、広東語で「インスタントラーメン」の代名詞みたいに使われてます。だから、「焼きインスタントラーメン」みたいな意味かな。「首創」は「最初に創った」という意味です。
▲これがその炒出前一丁。まぁ、普通に美味しいです。このお店以外でも、炒出前一丁を出す店は普通にあります。
▲こちらは店内に貼ってあったポスター。「炒出前一丁」と書いてある。右下のイラストは、出前一丁のキャラクターを真似て描いたのでしょうが、ハチマキがあちらにはないので、ターバンみたいな感じになってますねw
というわけで、香港のレストランでは出前一丁を使った料理が普通に出ます…という記事でした(^^)