読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【沖縄・オスプレイ墜落】中国で「不時着」「墜落」のどちらで報道されているかを調べてみました

SPONSORED LINK

ツイッターでの話題は現在、オスプレイの件ばかりになっていますが、主に「不時着」か「墜落」かという言葉の問題が争点になっているみたいです。

航続距離が長いオスプレイは、沖縄からだと中国や台湾、フィリピンあたりまで到達できるので、それを嫌がる中国が、沖縄で反オスプレイの工作活動をやらせている…という実しやかな噂もよく目にします。

f:id:blackchinainfo:20161214175246j:plain

▲【参考写真】MV-22Bオスプレイ

そこで、今回のオスプレイの件について、中国では「墜落」と「不時着」のどちらで報道されているのかを調べてみました。

 【環球時報】沖縄近海に「墜落」

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、中国の「産経新聞」とも呼ばれているアチラ側の強硬派で、日本に関しては批判的、挑発的な記事が多いことで知られていますが、今回のオスプレイの件については「墜落」という言葉を使っています。

報道の見出しは、「米軍の『オスプレイ』輸送機1機が沖縄近海で墜落、当地民衆の抗議を引き起こしている」というもの。もう一つ付け加えると、オスプレイは沖縄県名護市から1kmのところで海に堕ちた…と書いてあります。

環球時報は共同通信の報道を引用しています。

共同通信の関連報道を見ると、

▲今朝の5時18分に配信された記事では「不時着」となっていますが、その後の記事はほとんど「墜落」となっています。たぶん5時18分の報道では防衛省の公式発表をそのまま掲載したのではないでしょうか。

ちなみに同じ環球網でも、

坠海」(堕海)と表記した報道もあり、つまり「海に堕ちた」ということですね。

【鳳凰網】「沖縄近海で不時着」

鳳凰網」の運営母体である鳳凰衛視(フェニックス・テレビ)は香港に拠点を置く中国語圏向けの民間放送です。

全世界の華人向けのCNN」を目指していると言われるものの、中国当局寄りの姿勢が見られ、会長兼CEOの劉長楽氏は人民解放軍出身者であったりします。

しかし、今回のオスプレイ墜落の報道を鳳凰網で見てみると、「迫降」という言葉を使っています。

▲こちらのネット辞書によれば、「迫降」の日本語訳は「不時着」。英語訳を見ると、「crash landing」と書いてある。

鳳凰網の報道のソースは「中新社」になっており、これは「中国新聞社」のことです。

ウィキペディアによれば、東京にも支局があります。たぶん、中国新聞社東京支局は、防衛省の発表を使って「不時着」という日本語の訳として中国語では「迫降」と表記したのではないでしょうか。

ちなみに、鳳凰網のニュースでは、その後に、共同通信の報道も引用していますが、「墜落」の言葉は使用せずに、全文を「迫降」で統一しています。

【新華網】「沖縄付近海域に不時着」

「新華網」は中華人民共和国の国営通信社である「新華社」が運営するサイト。

ウィキペディアによれば、

新華社は『中国共産党中央宣伝部直属の機関』であるため、日本のメディアで「新華社によると」といった伝え方をした時は、中国政府及び中国共産党の公式見解を発表報道している

 …とあります。

中共直属の通信社ですが、そこの報道では「迫降」(不時着)となっています。

新華社は東京に支局があるものの、ニュースを読むと、「日本のメディアによれば」と書いてあるから、日本の報道機関各社の発表を参考にしたのではないでしょうか。

文中には共同通信のことも出て来ますが、一環して「迫降」(不時着)という言葉に統一しています。

* * * * *

とりあえず、中国の報道機関の中から、有名どころをピックアップしてみたけれど、いま日本で騒いでいる「墜落」か「不時着」かというのは、中国ではあまり気にしていないし、意図もされていないのでは…と思われます。

ちなみに、私はこの記事のタイトルで「墜落」という言葉を使いましたが、私もどちらにすべきか悩みました。

そこで、ツイッターの情報を見ると、米軍の準機関紙である「星条旗新聞」では「クラッシュ」(墜落)という言葉を使って報道されているそうなので、「墜落」という言葉を使うことにしました。

あれは墜落じゃなくて、不時着だろ!」とお怒りの方がいらっしゃいましたら、抗議・苦情などは、星条旗新聞までお願いいたします。

▲こちらが星条旗新聞のメールフォームとなっております。

オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白 (新潮新書)

 

関連記事