▲こちらの記事で、浙江大学医学院付属第一医院の専門家が執筆・編集した「新型肺炎患者予防治療マニュアル」の中国語版および英語版が刊行された…とあります。
もちろん、今の時代ですから紙じゃなくて電子出版なのですが、この記事の最後の方で、
中国アリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が設立した馬雲公益基金会による発案と資金援助により、同マニュアルのイタリア語版、韓国語版、日本語版、スペイン語版も間もなく公開されることを明らかにした。
…とあります。早速、この感染対策マニュアルの実物を確認してみました。
入手法
▲感染対策マニュアルのダウンロードはこちらからできます。
▲こんな画面が出てきますので、下にスクロール
▲現在は英語版と中国語版しかありません。どちらかを選択して、「Read Now」でブラウザ版、「Download」でPDF版をゲットできます。
全59ページ。PDF版で26.5MBですから、薄い本です。
その下に「Comming soon」としてイタリア語、スペイン語、韓国語、日本語のボタンもありますね。
担当者に確認したところ、日本語版は今月末には公開予定とのことでした。
内容について
▲こちらは表紙。日本では、「武漢肺炎」呼称問題でモメてますけど、これを見る限り中国語での正式名称は「新冠肺炎」なのですね。
目次を確認してみますと…
▲非常にシンプルですね。
- 防控管理(隔離区域の管理とそこで勤務する人々のためのノウハウ)
- 診療経験(診察や治療に関するノウハウ)
- 護理経験(看護のノウハウ)
- 付録
- 参考文献
基本は三章で構成され、付録と参考文献がついてきます。
中身をちょっと覗いてみますと…
▲【防控管理】 防護服、マスク、手袋、などの装着手順の図解
▲【診療経験】 COVID-19に冒された肺のCT画像の参考例
▲【診療経験】 COVID-19発症の初期・中期・重症期および回復期に用いると効果的な中医薬の処方も
▲【診療経験】肺移植による治療もあるそうです。
▲【診療経験】退院を判断する条件、退院後に服用する薬、退院後の自宅での隔離、退院後のケアについて
…というような内容になっておりました。
日本語版が出たら、ツイッターですぐにお知らせしようと思います。