黒色中国BLOG

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【中国のエリア51を探せ!】対外未開放地区(外国人立ち入り禁止地域)大全

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▲この記事を公開したところ、意外に好評?でした。

私自身、今後また誤って対外未開放地区に入ってしまう可能性もあるし、他の日本人の皆さんもうっかり入ってしまうことがあるかも知れない。昨今、中国では「スパイ容疑」で日本人が多数逮捕されておりますので、トラブルを未然に防止するために、対外未開放地区の情報をこちらに集積しようと思います。この記事は新しい情報が入り次第、随時更新しますが、こちらに掲載する地域が現在も対外未開放地区なのかは不明ですので、こちらの情報を利用される方は、情報のリンク先の掲載時期などを参考にご自分で再度、現在の状況をご確認下さい。

【目次】

湖北省・宜昌市遠安県

▲百度知道(中国のヤフー知恵袋みたいなの)に掲載されていた質問。「遠安はいつ対外開放されますか?」との質問。遠安は軍事基地が存在するため対外開放は難しいだろう…との回答。

安徽省・黄山市周辺

  • 中国の古い村落「安徽省・宏村」から環境問題を考える

    安徽省の古民居群へ向かうには、この黄山市からバスやタクシーで向かうことになる。多くの村へは車で小一時間で行くことができる。だが、村の多くは「不対外開放」(外国人未開放地区)となっている。これらの村では、外国人の入村を制限しており、通行許可書などが必要だ。中には、外国人だけの入村を拒否する村も多い

    ▲安徽省黄山市の付近の村が「対外未開放地区」になっており、「黄山市」と「宏村」は対外未開放地区ではありませんのでご注意下さい。

湖北省・神農架と房県

  • 僕の小さな「長征」

    湖北神農架では、最初に入った旅館のマネージャーらしき男から公安に登記に行こうと言われついて行ったところ、公安からここは対外未開放地域だと言われ、いや自分は房県を通って十堰市に向かうつもりだったのだが、途中北上するバスがなく、止むをえずここに来たので、未開放地域だとは知らなかった、と答えると、十堰に行くのはいいが、房県も対外未開放地域なので、房県を通ってはならないと念を押されてしまった。
    (中略)
    今時(対外開放政策に転じて20年以上もたつというのに)、国道(209号線)が域内を貫いている神農架や房県を対外未開放だというのは、少し理不尽ではないかと思う。特に神農架は旅行開発区なのに、どうして対外未開放なのだろうか。多分、それも当局の勝手なのだろう。だが、筆者のように、中国製の道路地図を片手に旅行するものが、これからもっと増えるであろうし、そのなかには、筆者のように、知らずに対外未開放地域に入り込む人間も多くなるだろう。その都度、迷い込んで来た外国人旅行者を追い出すのであろうか。

青海省・西寧市

  • 安全対策基礎データ(外務省)

    滞在時の留意事項
    2013年8月にも青海省西寧市の未開放地区に手続きを経ずに入った外国人が処分されたとの報道があります

海南省・海口市?

  • 海口観光網】ビザについて(外国籍の方は中国観光の場合)

    本人の有効なパスポートとビザを持参の外国の方は中国の「外国人に開放地区」で観光できます。中国で自家乗り物を利用する場合は、入国前に関連機関の許可を取得しなければなりません。自家乗り物は自転車、オートバイ、自動車、船舶、飛行機などを含みます。

    外国の方は「外国人に未開放地区」に入ってはいけません、それに違反した場合は、法律に定めた処罰を受けます。外国の方は公務で「外国人に未開放地区」に入る必要がある場合は、事前に現地の公安機関の出入国管理部門に「外国人旅行証」を申請しなければなりません。

    ▲こちらは海口市の観光案内のサイトですが、もしかしたら、ビザ申請の一般的な説明として対外未開放地区のことを紹介したのかも知れませんが、海南島には中国海軍の施設が多いため、対外未開放地区になっている地域があるのかも知れません。

新疆ウイグル自治区・温泉県

新彊ウイグル自治区モンゴル州ユリ県カルチク郷

1月22日偶然に地図に無い町に入る、駱駝と共に町の中を移動中、隊列は約2Km位有り、74頭もの多くの駱駝を一度に見るのも、又外国人を見るのも初めて、町中の人達が集まってくる程の大騒ぎになった。しばらくするとパトカーで2人の警官が来るが、道の真ん中にパトロールカーを停める、ドアを開けたまま通行止めにして中国語で何かを言い出した…(略)…「未解放区で外国人立ち入り禁止地区(新彊ウイグル自治区モンゴル州ユリ県カルチク郷 N40°57′928 E85°21′928 標高918M)なのですぐ出て行くように・・・・」「沙漠横断探検中・・・・物資の補給・・・」町の中心に行くとレストラン?があり食事をしたらすぐ出て行くようにと指示をされる、 又、もちろん写真撮影は禁止。

四川省・カンゼ・チベット族自治州色達県

かつて対外未開放地区だった地域

対外未開放地区に関する情報・文献

  • 【PDF】中華人民共和国外国人出入国管理法実施細則(日本語版)
    ・第三十四条(未開放地への旅行)
    ▲旅行証申請に関する規定
    ・第三十六条(旅行証の変更)
    ▲外国人が未開放地域への旅行地点を増やしたり、同行者を増やす場合にも公安への申請が必要
    ・第四十六条(未開放地区への旅行)
    ▲罰金、強制退去の記載あり。
    ・第四十九条(中国人の違反者)
    ▲外国人の未開放地区への旅行の便宜を図った中国人に対する罰則を規定。
  • 【外務省】海外安全情報(危険情報)
    ※こちらは2015年11月30日の情報です。
    1 概況
    (5)邦人が軍事施設の写真撮影や未開放地域への侵入,無許可での測量等で身柄を一時拘束された事案も発生しており,最近,中国当局は,同種事案の取締りを特に強化しています。日本との体制・制度の違いについても,治安への注意と共に,十分に理解することが必要です。
    3 渡航・滞在に当たっての注意事項
    (3)中国国内には,一部,外国人の立ち入りが制限される未開放区域があります。同区域に入ろうとする場合は,査証取得の段階で立ち入りを申請するか,入国後であれば最寄りの公安局に申請して旅行証明書の発給を受け,該当区域の範囲や宿泊施設の有無等について十分説明を受けた上で入域するようにしてください。
  • 【外務省】安全対策基礎データ
    3.旅行制限等(開放地区・未開放地区)
    (1)中国には、外国人が特段の許可を取ることなく自由に行ける「開放地区」と、そうではない「未開放地区」があり、かつては多くの場所が未開放地区でした。 しかし、改革・開放政策が進むにつれ未開放地区は減っていき、今や、市や県といった行政区画レベルで丸ごとその市やその県が未開放地区であるというような場所はほとんどなくなったと言ってもよいほどです。それでもまだごく一部に未開放地区は残っています
    (中略)
    (注)これまで長く未開放地区だった旅順(大連市旅順口区)は、2009年11月21日付で、中国国務院及び中央軍事委員会により対外開放が批准され、軍事施設とその周辺地域を除き、外国人の入域制限が緩和されました。
     (2)行政区画レベルの未開放地区はほとんどなくなったものの、開放地区とされている市や県の中に部分的に立ち入り禁止区域が設けられていることがあり、外国人にとってはその存在が非常にわかりにくいので、旅行者が「知らなかった。」という状況に陥りやすくなっています。 その典型的な例は「軍事禁区」と「軍事管理区」です。また、これらに区域に指定されていない施設もあります。これらは「軍事施設保護法」によって管理されており、無断で立ち入ったり、写真・ビデオ撮影を行ったりすると違法行為となるおそれがあります。この問題の最も難しいところは、中国における「軍事施設」の概念が非常に広く、日本の感覚では「えっ、どうしてここが軍事施設?」と驚いてしまうような場所も軍事施設に指定されていることです。だからこそ、日本人旅行客がうっかり軍事施設に入ってしまい、あるいは写真を撮っていたら軍事施設が写り込んでしまい、身柄を拘束され、罰金を科せられたり強制退去させられたりするケースが起きやすいのです。空港、演習場など、「これはもしかしたら軍用建造物かも・・・」と推測できるものもありますが、政府関係施設や鉄道の橋梁、ダム、人民解放軍が経営している病院、退役幹部の住宅・別荘地なども軍事施設として扱われるものがあり、一見してそれとわからないものも多々ありますので、注意が必要です。
  • 未解放の地区 

    準開放地区に行くには公安局に申請が必要で、未開放地区に行くには観光以外の目的が必要となる。最近は開放地区・都市が増えたから旅行に支障はないが、非開放地区も存在する。

  • 【PDF】中国西南地域少数民族現地調査事情

  • 【グーグルブックス】「行ってはいけない未開放地区

  • 【掲示板】普通の中国旅行なら問題ありませんよ~冷静に
  • 【グーグルブックス】「チベットの開放地区は?外国人旅行証は必要?
  • 【ブログ】非開放地区とは?: 中国遺跡巡り

    私たちは、旅行が好きでしたので、田舎町もよく行ったものです。で、逮捕された後、二度とこのようなことの起こらないように公安に「非開放地区の一覧図をください」とお願いしたのですが、もらえませんでした。
    (中略)
    当時、「あと一回やったら国外退去」といわれていましたから、わたしも必死でした。
  • 【軍事板常見問題&良レス回収機構】中国少数民族を外国人が訪問することへの,制限について教えられたし
    開放地区の指定を受けた県でも,県人民政府所在地,所謂県城と特定の観光用に定められた集落以外は,基本的に未開放地域となっています. 従って,こうした地域を踏査する場合は,あらかじめ調査希望地と調査内容とを,少なくとも1ヶ月以上前に申請し,関係各方面と相談し,事前了解を得る必要があります. 現在はほぼ行政や公安関係ですが,1980年代後半までは更に軍関係者の許可も得る必要がありました
  • 【AllAbout旅行】チベットの開放地区は? 外国人旅行証は必要?

    中国には、外国人が自由に訪問できる「対外開放地域」と、許可がなければ行けない「対外未開放地区」があります。2011年現在では、未開放地区は軍事施設など10パーセント未満。しかも、未開放地区であっても旅行エリアであれば、公安局発行の「外国人旅行証」さえ取得すれば訪問できます。「外国人旅行証」と前項で紹介した「パーミット(入域許可証/TTB)」は別物です。

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