【ついに驚くべき数字が中央政府からでた。中国の空屋は20億人分】『都市化政策の無謀な投資は負債の山を築き、無惨な結末はゴーストタウン』砂漠の真ん中に、何を思ったか、百万人都市を実際に作った。それがカンバシ新区である。 https://t.co/naNh5sEA77 pic.twitter.com/kOkuADiHvL
— 黒色中国 (@bci_) 2017年3月10日
昨日のツイートで最も注目を集めたのはこちら。
以前から、廃墟とかゴーストタウン系のツイートは好評ですが、これほどRTが伸びたことはなかったんじゃないかな…。前々から何度か話題になっていましたけど、内蒙古のオルドス市の康巴什(カンバシ)新区という場所です。
カンバシ新区に関する情報
カンバシ新区は以前から何度か報道されていたので、ネット上にも情報が幾つかあります。
▲要するに
- 鉱物資源が豊富で、石炭は中国全土の埋蔵量の6分の1がこの地域に眠っている。
- 中国の急速な経済発展で、多くの石炭長者が生まれた。
- そこで100万人規模の都市開発を実施。
- 2014年時点で10万人しか住んでいない。
…というわけで、正確には「ゴーストタウン」じゃないようですね。都市の規模の割に居住人口が少ない…都市開発計画が予定通りいかず頓挫した…というのが実情のようです。
計画がスタートしたの2003年なのですが、たしかにその頃の中国だと、100万人規模の都市を作るぐらいのことは簡単に思った人が多かったように思います。
ちなみに百度百科で現在の人口を確認してみると、
「15.3万人」とあります。
いつの時点でのデータかは知りませんが、少なくとも2014年以後に5万人は増えたようで、それでも本来の予定であった100万人には程遠いです。
カンバシ新区の行き方
▲こちらは、オルドス市カンバシ新区のプロモーションビデオと思われますが、こちらの動画の中に交通についての説明があります。
▲こちらの解説によると、カンバシ新区は南東にあるオルドス空港から13km、北東にある東勝西駅から15kmの位置にあるそうです。
空路の場合
ウィキペディアで、2016年4月時点での定期便が紹介されています。
- 華夏航空 - フフホト、ウランホト(中国語版)、重慶
- 天津航空 - 天津、ウルムチ
- 四川航空 - 成都、瀋陽
- 中国聯合航空 - 北京/南苑、南京、仏山(中国語版)、長沙、
- 中国南方航空 - 上海/虹橋、鄭州
- 中国東方航空 - 上海/浦東、広州、西安、ハルビン、長春、昆明
- 中国国際航空 - 北京
結構ありますね。
▲ちなみにオルドス空港も、田舎の空港にしておくのがもったいない規模の立派な空港のようです。
鉄路の場合
百度百科で調べてみました。
▲オルドス市カンバシ新区の最寄り駅となる東勝西駅。こちらも負けず劣らず立派な鉄道駅になっております。
百度百科で「最新列車時刻」というのを見ると、東勝西駅に停車する便は結構あります。
時刻表は変動するものなので、ここでは全部取り上げませんが、とりあえず上海からの行き方を調べてみると、
Z268に乗れば、上海駅から23時間27分で東勝西駅までいけますね。そんなに交通の便は悪くない?みたいです。
「内蒙古」と聞くと、現代の日本とはあまり縁がなく、遠い場所のような印象があり、その上で「オルドス」「カンバシ」と聞きなれない地名に加えて、「ゴーストタウン」ですから、よっぽどの秘境と思ったのですが、北京や大同からもそれほど遠くなく、広大な内蒙古の中でも、フフホトや包頭に近いところにあり、2003年頃から都市計画が進んでいたため、居住人口が計画に至らなくても、交通の便は整備されているようです。
上海の近くにも、小規模のゴーストタウンがありますけど、真新しいだけで、全く歴史の重みも痕跡もなく、人も少なくて不気味なため、最初は面白いものの、すぐに飽きてしまって、長居したいとは思えませんでした。
カンバシ新区を見に行きたい反面、やっぱり不気味なだけしか売りがないのかな…と思うと、行くべきか行かざるべきかと悩みますね。
ただ、上海からでも、行くのが難しい場所ではないのがわかりましたので、機会がありましたら、ぜひ見に行ってみようと思います。