【中国のGDP操作疑惑 経済専門家「ヤラセではないか」】「他に入手できるデータを見ると、実際の2015年の中国のGDP成長率は政府発表の6.9%には遠く届かず、実際は4%、あるいはそれ以下だった」 https://t.co/WtN0jdyNNQ pic.twitter.com/wYhERSUdJe
— 黒色中国 (@bci_) 2016年11月14日
中国のGDPの真偽については、ツイートする度に話題になる。
有名なところで、李克強の「遼寧省のGDP成長率など信頼できません」(参考:李克強指数 - Wikipedia)という発言もあったりで、中国共産党の指導者も、中国のGDPに信頼をおいていないようだ。
ただ、この話題が出る度に私が思い出すのは、以前、人民網で出たGDPの「質」に関する論評である。
肝心なのはGDPの数値ではなく質
【肝心なのはGDPの数値ではなく質】■1840年当時の清朝のGDPは英国の6倍■清朝の軍隊は百万人以上の兵士を抱えていた。英国の遠征軍はわずか4千人■清朝のGDPの構造はお茶、シルク、陶器などで、他の国は装甲艦艇や大砲だった https://t.co/QPu7kxgyp8
— 黒色中国 (@bci_) 2016年11月14日
以下、人民網の論評から引用する。
会場にいた専門家たちは、世界の3分の1のGDPを占める米国は世界最大の経済大国ではないかと言ったが、私はGDPの数値だけを見るのではなく、その構成を見る必要があると答えた。
では今の米国のGDPの構造はなんだろうか。宇宙産業、航空産業、船舶生産、航空母艦も自分で製造している。民間航空機や軍用航空機もそうだ。そして米国の世界一の軍事的優位を支えているのは、コンピューターやバイオテクノロジー、現代農業である。
では、現在の中国のGDPの構成はどうなっているのか?
▲こちらのページから引用すると…
- 日本では6割、アメリカなどは7割にも達する個人消費が、中国ではGDPの35%に過ぎません。
- 中国は輸出で稼いでいるというイメージが強いですが、実際にはGDP比4%程度に過ぎません。
- 中国のGDPは「総固定資本形成」の割合が、他国と比べて突出して多い事が分かります。総固定資本形成とは、建物などの不動産や、道路・橋・空港・港湾などの社会インフラの建設費など、民間や政府が行う設備投資の事です。
(中略)
中国の47%というのは異常です。日本が80年代の不動産バブル期でも、総固定資本形成の比率は30%強だったそうですが、現在の中国はその1.5倍です。
日本で中国のGDPが語られる時、過大評価か、全くのデタラメとしての誹謗中傷…と極端に別れる傾向があるけれど、結論ありきの中国贔屓/中国増悪ではなく、慎重にGDPの「質」を分析する必要があるだろう。