黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

魚眼レンズへの憧れと現実、そして中国の鉄道から見える車窓の風景

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中学生の時に写真部で現像を学んで以来、ずっと写真を趣味にしてきた。私の場合、特に何かのテーマを持って撮ることはないのだけど、いつも身近にカメラを持っておかないと気が落ち着かない。どちらかと言えばカメラが好きなのかも知れない。そういう私にとって、魚眼レンズはずっと憧れだった。

但し、魚眼レンズというのは、あまり安いものではない。そのため学生の頃はずっと手が出なかった。たぶん需要が少ないものなので、割高になってしまうのだろう。

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ずっと欲しいと思いつづけながら歳月が過ぎたけれど、機材をデジタル化した時に、思い切って買ったのが、このAF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDである。

中学生の時以来の、長年の恋が実ったような気分で最初の内は嬉しかったけど、実際のところ、魚眼レンズというのは非常に使いにくいものなのだった。

AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G EDの問題点

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これはどの魚眼レンズでも共通の悩みだが、レンズが飛び出ているので、フィルターを付けることができない。だから撮影時は傷つけないように常に注意しておかないといけない。

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使わない時はこのようにレンズキャップをかぶせる。それでいて結構重い。単純なレンズで、単焦点だけど305gもある。普段ほとんど使わないので持ち歩くことも少なく、持って行ってもほとんど使うことがない。

ようやく使うことがあっても、魚眼レンズ特有のスーパーワイドの大きく歪んだ写真は使いづらいのである。こんなレンズに8万円以上も支払うのは、物好き以外のナニモノでもない。

ただ、中国で鉄道旅をしている時に、車中の暇つぶしに、魚眼レンズでずっと車窓の風景を連射し続けていたことがあって、それは結構楽しかった。

魚眼レンズはほとんどピントを合わせる必要がないし、広範囲に写り込むので、車窓の風景を撮るにはちょうど良かった。レンズのフード部分を列車のガラス窓に押し付けるとピッタリ固定できてほとんどブレない。この状態で次々に移り変わる風景を片っ端に撮っていくのである。

インスタグラムのお陰でようやく魚眼レンズの使いみちができました(笑)

インスタグラムで投稿する写真を探してハードディスクをサルベージしている時に、たまたまこの写真を見つけたのだけれど、魚眼レンズ特有の「歪み」は、インスタグラムみたいにスクウェアフォーマットで両端を切ってやるとあまり気にならない。

インスタグラムのフィルターで四隅に影をつけてやると、元々がスクウェアフォーマットのカメラで撮影したような感じに仕上るではないですか。

こんなことなら、もっとこの魚眼レンズを持ちだして、色んな写真を撮っておけば良かった。

魚眼レンズを使おうとする時に、いちいちレンズ交換するのが面倒なので、それでサブとしてD40を手に入れて魚眼レンズ専用機にしようという魂胆もあったのだが、残念ながらこの魚眼レンズ、D40ではオートフォーカスが連動しない。超広角で被写界深度が深いので、別に手動で合わせてもいいんですけど…。

今年は、この魚眼レンズの出番をもうちょっと増やしてあげようと思っています。

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