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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【ベトナムの中国人烈士墓地】中国の「烈士」は、日本の「英霊」とは違う?

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中国驻越南使馆赴安沛省中国烈士陵园扫墓

今朝、中国のニュースをチェックしていたら、こんなのがありました。ベトナムに駐在している中国大使がイエンバイ省の中国人烈士墓地を参拝した…というもの。ちょっと気になるのでこちらでも紹介しておこうと思います。

ベトナムに眠る1446名の中国人烈士たち

記事によると、

  • 中国政府は32万人を越南に送り出し、越南人民と共に肩を並べて戦い、外来の侵略者を攻撃した。
  • 1951年から1976年にかけて、ベトナムで犠牲となった烈士1446名が葬られている。

中国驻越大使洪小勇赴越南安沛省中国烈士陵园扫墓[1]- 中国日报网

▲中国日報による大使参拝の報道。

1446名の内訳はどうなっているだろうかと探してみたら、ちょっと「気になること」が書かれていました。

中国の「烈士」は、日本の「英霊」とは違う?

baike.baidu.com

▲こちらは中国人烈士墓地のあるベトナムのイエンバイ省に関する中国語の解説。この中の「旅游」(旅行)の項目に烈士墓地の解説があり、その中に埋葬されている烈士の内訳が書かれています。

在抗美援越战争期间,中国派遣中国军民志愿支援越南人民的抗美事业,也作出了巨大牺牲,1951年至1976年间,中国在越南牺牲并安葬的烈士共1446名。其中,抗法战争时期中国军事顾问团工作人员6名;抗美战争时期援越部队官兵和工程专家、技术人员共1430名,使馆和新华社分社工作人员2名,访越艺术团人员8名

大使館と新華社(中国の国営通信社)の職員2名とベトナムを訪問した芸術団員(たぶん戦中の慰問団みたいなものかと)8名も葬られているのですね。たぶん、彼らは戦闘に巻き込まれて亡くなられたと思うのですが、軍人として亡くなられた人々と一緒に「烈士墓地」に葬られているのですね。もしかしたら、都合「烈士墓地」に葬られているだけで、彼らが「烈士」扱いになっているかは不明ですけど。

使われ方として、中国語の「烈士」に相当する日本語は「英霊」だと思っていたのですが、この2つはかなり違う言葉ではないのかと気づきました。

cjjc.weblio.jp

辞書を見ると…

  1. 大義に殉じた人,(特に)革命に殉じた人.
  2. 文語文[昔の書き言葉] 志のある人

…とありまして、「2」の意味を念頭において考えると、軍人以外の大使館員や通信社職員、慰問団員も「烈士」でいいのかな…という気がします。

日本語の報道だけでは、他国間の関係はわからない

それにしても、最近は中越関係がよろしくない…という報道が多いですけど、ベトナムの中国人烈士墓地のことなどは日本で全く報道されない。日本人が知らないだけで、中国とベトナムには深い関係があるんですね。

他国間の関係を、日本語の報道だけで見ていると誤解するんだろうな…と思った次第です。

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