黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国の対外未開放地区に入っていたことを今頃になってわかった件

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先日、ある中国人と会った時に、中国の旅行の話になり、どこそこに行ったことがありますか?…行ったこと有りますよ。あそこは良いところですね…という話になった。

○○も行った、△△も行った、□□も行った…なんだ、我々は結構同じ所にいってますね(笑)と盛り上がったところで、私が「更に奥へ進んで、XXにも行ったことがあるんですよ」と言ったら、中国人の表情が曇り始めた。私のXXの思い出話を最後まで聞き終わると、中国人は申し訳無さそうに「その…XXというところは、外国人は行ってはいけないところなんですよ」と言い出したのである。

「ええ?でも、そこには私以外の外国人だっていましたよ。」

「はい。でもそこは外国人が行ってはいけないところなのです」

「なにかの間違いじゃないですかね?」

「それでもダメなんです。外国人は入ってはいけないのです」

「昔は対外未開放地区ってありましたけど、さすがに今はないでしょう」

「いや…それが今でもあるんです」

*  *  *  *  *

そんなこともあるんだろうか?たぶん何かの勘違いじゃないか…と思っていたのだが、ずっとこの件が気になっていたので、念のため調べてみると意外なことがわかってきたのである。

現在もまだ中国の8%の地域は開放されていない

公民出境入境管理法」と「外国人入境出境管理法」の公布から20年にあたり、公安部出入境管理局は、対外的に未開放の地域は全国で8%のみ、と発表した。

公安部の責任者によると、2005年11月までに、外国人による中国旅行の対象地は、1985年に指定された244の開放地域から大幅に増加し、2650の県、市に達した。現在、対外的に開放されていない地域は、全国のわずか8%

どうやら、私はその「8%」の中に入ってしまったようだ。

対外未開放地区が明示されない理由

それにしても、なぜハッキリと、外国人が入ってはダメな地域だとわかるようになっていないのだろうか。 

▲こちらにその答えがあった。

中国の現在の対外的な未開放都市は、原則公開されていないんですよ。軍事施設や機密の地区だけになってしまったので、逆に公に公開すると、そこが中国にとって重要地域だと、わざわざ宣伝して回ることになりますよね。

そういう事情だったのか…私の場合、知らずに入ってしまった対外未開放地区では疲れてずっと宿で眠ってばかりいたので、公安関係者にも会わずに済んだだけなのか。

【PDF】中国西南地域少数民族現地調査事情

▲こちらにも先ほどのヤフー知恵袋を同じようなことが書かれている。

▲「遠安はいつ対外開放されますか?」という質問。

湖北省宜昌市にある町だが、湖北省だと内陸なので国境はないし、少数民族問題だってあるまいに…と私も不思議に思ったが、回答を読むと遠安は軍事的に重要な地域らしい。

なぜ、こんなことを気にして調べているのかと言うと、中国での釣り旅を計画していると、人里離れた、汚染の少ない、辺境の地に行き当たることが多いのだ。日本語での資料もほとんどないので、中国語の情報を読みながら「こんなところに外国人が行ってもいいんだろうか」と不安な気分になった次第。8%って決して少なくないですからね。しかも辺鄙なところを狙って行こうとしている私にとっては、また知らない内に入ってしまう可能性がある。最近の中国ではスパイ容疑で外国人が逮捕されることも多いので、気をつけて旅行先を選ぼうと思います(笑)

注:この記事の冒頭の写真は対外未開放地区ではなくて、「軍事管理区」です。外国人どころか、一般の中国人も入っちゃダメなところなんですけど、軍事管理区は北京や上海のような外国人が多いところでも普通にあります。対外未開放地区の写真…といっても、別に普通の町と変わりなくパッとしないので、なんとなくイメージで選んでみました。

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