黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

「モノ」語りの始まり

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08年以来、「黒色中国」では、ブログやツイッターでニュースを取り上げた話題を提供してきたのだけれど、ずっと現地取材、現地発信というのを目標としていた。将来的に中国で何か起こった際に、現地からの情報発信をしてみたかったのである(これを当方では「ライブツイート」と呼んでいる)。

2013年に東京でライブツイートの実験を初め、2014年には上海を散歩しながらライブツイートをやってみた。そして、たまたま旅行中に、香港で雨傘革命に遭遇した。

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▲香港雨傘革命の占拠中、アドミラリティにて

香港雨傘革命の期間中、9日間現地からのレポートをツイッターで行い、占拠地で3日間夜を過ごした。この間の記録については、季刊雑誌『夢・大アジア』第二号に書かせて戴いた。

bci.hatenablog.com

記事として書かせていただいたのは、私の9日間の体験のほんの一部である。このブログでも、雨傘革命について書きたいと思うことは山ほどあるのだが、どこから着手したらいいのかわからない。今のところ、写真の整理をしながら、構成を考えているところである。これは後日、掲載を開始することになると思う。

ただ、私としては、次なる「ライブツイート」のことが気になっている。というのも、雨傘革命の現場に9日間いた時は、野宿を3日間もやったこともあって、かなり肉体的、精神的にきつかった。3Gの電波を使ってツイートすると、あっという間にバッテリーを使い果たし、充電用のUSBケーブルは2つ断線した。デジタル一眼レフカメラのダイヤルが雨に打たれて動かなくなった。暖かい香港と言えども路上での野宿は身体にきつく、ビクトリア公園の公衆トイレのシャワーを使い、昼間は友人の家や会社を転々として、ソファーで仮眠を取り、その間に充電をさせてもらった。小さいスマホで文字を打つのは面倒で、目を痛めたし、それ以上に文字入力がたいへんで、ストレスが溜まる作業だった。食欲はなくなって、みるみる痩せてしまい、背中は痛み、頭痛は止まらず、香港を離れた後も、ずっと奇妙な咳が続いて気分が悪く、布団の中でじっとしていても、身体が小刻みに震えているような気がした。

雨傘革命から既に半年以上が過ぎた。

もし次にこういう機会があったなら…それは香港でまた起こるのか、中国で起こるのか、それはわからないが…次こそはもっと上手くやってやろうという執念が私にはある。なんのための執念なのか、自分にもよくわからない。でも、これから起こる中国の変化を、誰よりもその現場の最前線で見ていたいし、それを日本に伝える人間でありたい。

「モノ」語り…と題して

そのために必要なのは、中国を理解するための知識や、語学力も大切だが、現場での活動や生活を支える「道具」が非常に重要なのだと雨傘革命の体験で気付かされた。今までは、そんなのは根性でどうにかなると思っていたのだけれど、根性はあっても、USBケーブルが断線してはどうにもならないし、バッテリーが切れると根性では充電できないのである。

雨傘革命以来、ヒマを見つけると、旅行装備の見直しばかりやっているのだが、そうする内に、これらの考察と経験を、みなさんに公開する形でも残しておきたいと考えた。これは「モノ」を通じて語る、『香港雨傘革命見聞録』の「外伝」であり、私の中国体験の記録でもある。

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