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黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

【天安門車炎上】反テロ専門家・李偉さんとは?そして中国政府の「反テロ組織」の昇格について

テロ
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中国・北京の天安門に自動車が突っ込んで炎上したというニュースを知ったのは当方が旅行中のことで、ずっと情報収集が立ち遅れていました。数日経って興味深い情報が見えてきたので、こちらでまとめておこうと思います。

▲まず、最初に気になったのはこれ。香港メディアの取材に、北京の「反テロ専門家」の「李偉」という人物が答えている。「新疆のテロ活動は内地の大都市に向かっています。特に北京へ転移する傾向にあります」。そして反テロ任務は非常に難しいとも答えています。この「反テロ専門家」の李偉さんとは一体どういう人物なのでしょうか?

中国で一番有名な反テロ専門家 

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▲李偉さんとはこんな人。

http://t.163.com/terrorismliwei

▲ブログもありました(こちらは既に削除済み)

プロフを見ると、「现代国际关系研究院反恐研究中心主任」とあります。

「現代国際関係研究院」ってどういう組織なのでしょうか?

中国现代国际关系研究院(百度百科)

中央の命令で設置された、国際問題研究機関だそうです。

李偉さんは、この研究機関の「反テロ研究センター」の主任さん。

ブログは持ってるし、香港メディアのインタビューに答えるし…一応この機関の情報発信担当みたいな人なのかも知れないですね。この人の名前でもうちょっと他の情報が引っ張れるかも知れない。もうちょっとがんばってみます。

中国の反テロ専門組織

この記事はそれほど難しい内容ではなく短いものなので、中国語のわかる人はがんばって読んでみて下さい。要約すると…

  1. 今年の8月27日に、中国反テロ工作領導小組が北京で開いた第一回の全体会議にて、新疆を目標として、反テロ体制は「協調小組」から「領導小組」に昇級し、中国の反テロは新しい段階へと入りました。
  2. 以前は全くなかった中国のテロは、改革開放後に増加し、前世紀90年代には「悪性テロ事件」が連続して多発しました。その多くは新疆で発生しました。
  3. 事件が頻発したため、中国の各地で反テロを命ぜられた特警部隊が続々と成立し、国家反テロ工作協調小組弁公室が2001年に成立。弁公室は公安部に常設されました。しかし、公安部の管理に属さず、「高層」の直接管理下にあります。
  4. 今回の昇級でも、領導小組は国務院の議事機構ですが、領導小組は各地の反テロ組織に直接命令、直接指揮ができます。情報収集、テロへの応対などで効率を向上できます。
  5. 反テロ組織の昇格後に、最も直接的・現実的に、直面するテロの脅威は「東突」(東トルキスタン・イスラム独立運動)である…と李偉さんが言っています。

東トルキスタン・イスラム独立運動への「応対」を目標にして、効率向上のため、中国政府の反テロ組織が昇格されたのが8月27日。天安門で自動車が炎上したのが10月28日。ほぼ丸2ヶ月後のことになります。

事件発生直後から、ネットでは中共の「やらせ」じゃないか…という説がチラホラでていました。この手の「陰謀論」はよくあることなので、あまり気にしていなかったのですが、新疆の「テロ」対策を主目標とした中国政府の反テロ組織の昇格の丸2ヶ月後に、北京のど真ん中でこういう「テロ」事件が発生するのは、あまりに出来過ぎた話のようにも見えます。

逆に、これが中共の「やらせ」じゃなくても、反テロ組織の強化の直後に北京のど真ん中で「テロ」をやられてしまうのでは、一体何のための「昇格」だったんだろうか…という気もします。

いずれにせよ、真相はよくわからないのですが…。

李偉さんの言うとおり、今後のウイグル人の「テロ」は、中国内地の大都市がターゲットになるのでしょうか。しばらくは注意深くニュースを見ておこうと思います。