黒色中国BLOG

中国について学び・考え・行動するのが私のライフワークです

中国のお年玉袋、日本のお年玉袋

毎年この時期になると、新年を迎える用意で忙しいですが、悩みのタネの1つが「お年玉」。

中身」も悩ましいですが(笑)、忙しい年末に、お年玉袋を用意しなきゃいけないのが面倒だったりで、突然の来客とかで、予想外のお年玉が必要になる時に、お年玉袋がない!ということもあります。

それに、どうせならつまらないお年玉袋よりも、何か特徴のあるお年玉袋を…と思いまして、私はいつも中国のお年玉袋を使っています。

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【考察】中国海軍が南シナ海で調査中の米無人潜水機を奪う「根拠」とは?

今朝からこの件で騒がしくなっております。ようするに、中国が泥棒した…ということなんですけど、今のところ中国側からの反論はなし。

でも、理屈をこねるのが上手い中国ですから、何か口実は作り出すと思います。そこで今わかる範囲で、なぜ中国海軍が米海軍のものを盗んだのか、考えてみようと思います。

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日本車に乗る中国人が反日デモで車を壊されないようにしている予防策

先日、こちらの記事は予想外に多くの人に読まれました。ありがとうございます。

中国で反日の人に嫌がらせを受けた、暴力を振るわれた…という話をツイッターで書くと、中国大好き!な人から、「オマエが何かしたんだろ!」などと、私から中国人に何か悪いことをしたから、仕返しされたんだろう、オマエなんかやられて当然だ…というお叱りを受けることがあります。

ようするに、中国人は悪くない、何もされてないのに中国人が悪いことをするわけがない、全てオマエが悪い、自分のことを棚に上げて、中国人の悪口を言うな…という話です。

私は中国にいる時は1人の時間が多いし、全くのアウェイだし、自分から中国人に嫌がらせをしたり、手を出したり…そんなの怖くて、絶対できません。そもそも、そんな下らないことをやる気もありません。

反日の犠牲になるのは日本人だけではない

ただ、中国の反日の犠牲になるのは、日本人だけではありませんでして、先日の記事でも書きましたけど、中国で日本車に乗っている中国人は、反日の人に車を破壊されないように、車内に五星紅旗(中国の国旗)を飾ったりで、予防策をとっていたりします。

クルマは日本車だけど、愛国心はありますよ!」という意思表示ですね。自分から何か悪いことをしなくても、中国では日本車に乗っているだけで、嫌がらせの対象になるわけです。

ところが、車内に五星紅旗を飾っていても、気づいてもらえなければ、意味がないわけで、中国人も色々と対策を考えるようです。

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肥腸(フェイチャン)を食べてお腹を壊した件

ツイッターで時折、私が中国で食べた美味しいものを紹介していると、「大丈夫なんですか?」という質問が寄せられることがある。

不衛生であるとか、毒が入っているんじゃないか…という指摘であろう。

日本のマスコミが中国の食べ物を紹介する時は、ネガティブな取り上げ方が少なくないので、「中国の食べ物=毒」という印象を持っている人がいるわけだ。

私が故意に毒入りの食べ物を「美味しい」と紹介するわけもなく、毒に当って死んでいればツイッターで紹介できるわけもなく、死なないまでも体調不良を感じていれば、まずはそのことを報告するだろうし(黒色中国とは本来、中国のネガティブな情報を紹介するものだ)、もし毒入りの食べ物を売る店があれば、先に中国人が大騒ぎをして商売を続けられなくなるだろう。

場所によっては、悪辣な衛生環境で調理していたり、マガイものや汚染された素材を使っている店もあるのだろうけど、そもそも私はそういう店に行かないし、そういう店の料理が美味いわけもなく、私もいちいち紹介することもない。

だから、わざわざ「大丈夫なんですか?」と聞いてくるのは愚問の極みと思うのだが、日本のマスコミがそういう「自分の頭で考えない」「マスコミの情報を鵜呑みにする」日本人を作っているわけで、世の中的には、そういう人達の方が正しい、常識的な社会人なのである。

こういう人に反論して、「大丈夫ですよ」「中国の食べ物の全てに毒が入っているわけではありません」と当たり前のことを言うのは、なんだか日本の常識に対抗しているような、反社会的な行為をやってるような気分になってくる。

だから、ツイッターではあまり中国の食べ物について書かないようになってしまった。

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時々犬になりたい時があります

2005年の反日デモの前後、私は上海にいたのですが、レストランで日本語で話していたら、いきなり後ろから頭を叩かれたりとか、中国人が言い掛かりをつけて来たりで、面倒な目に遭ったことが何度かありました。

だから、外にいる時は日本人とバレないように、日本語を使わないようにしていました。

当時の事情を知らない人が聞くと、私が過敏すぎるとか、大袈裟に思えるかもしれません。

私の友人の中国人は、日本車に乗っていたのですが、ダッシュボードにわざわざ五星紅旗(中国の国旗)を飾っておりました。

こうしておかないと、反日の中国人に、クルマを傷つけられたり、壊されたりするとのことで、中国人もそういう配慮が必要だったわけです。

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沖縄のカタツムリ汁、中国の食用カタツムリ

沖縄の歴史や文化を知る上で、あまり堅苦しくなく、気軽に読めるものはないのかな…と思っていたら、面白いツイッター・アカウントをみつけた。

▲こちらでは、『マンガ沖縄・琉球の歴史』の中身を少しづつ、ツイートで紹介してくれている。

マンガ 沖縄・琉球の歴史

マンガ 沖縄・琉球の歴史

  • 作者:上里隆史
  • 発売日: 2016/09/09
  • メディア: Kindle版
 

その中に、気になる話があった。

 ▲「シマのテーゲー飯」という項目で、「カタツムリ汁」という料理が紹介されているのだ。

マンガを読む限り、美味しそうだ。

今でもカタツムリ汁を出す沖縄料理店はあるのだろうか?

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香港の新幹線、マカオの新幹線

香港の新幹線

以前、香港の街中を歩いていると、こんなお店をみつけました。

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看板に大きく「新幹線」と書いています。一体何の店なのか…近寄ってよく見ると、テイクアウト専門の刺身専門店でした。

刺身」と「新幹線」は、何の関係もないのでは…と不思議な気分がしたものの、新幹線には「速い」という印象があるので、ネタの新鮮さとか、配達が速いとか(この店が配達をしているのかは不明ですが)、そういうイメージを店名に持たせているのではないでしょうか。

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北京の蜂蜜酸牛奶と陶器の瓶について

ツイッターでもリアルでも、しょっちゅう、いろんな中国の食べ物の話をしているので、私は何でも食べる人だと思われているようだけど、北京に留学した最初の半年間は、何を食べてもずっとお腹を壊していた。現地の食べ物が身体に合わず、大変苦労をした。

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なぜ中国人はビンラディンが好きだったのか?

広州の一徳路にオモチャの卸売市場があり、以前、広州で時間があるとよくそこに立ち寄りました。

中国人向けのオモチャはもちろん、世界各国から仕入れに来るので、他の国に向けたものも売っており、日本の伝統的なオモチャもありました。

多種多様なオモチャがあって、ここを見ると「中国は世界の工場」というのがわかりやすく実感出来たのでした。

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香港でカーネル・サンダースとすれ違った件

香港にいる時、香港島での移動はなるべくトラムを使う。2階の一番前の席に座って、風に吹かれながら外を眺めるのは楽しい。何を見ても面白いし、いつも新しい発見がある。

カメラを構えて、ずっと窓の外を眺めている。地下鉄は速いけど、暗い地下を走るだけで外を見る楽しみはないからつまらない。

そうやって、いつもと同じようにトラムの2階の一番前の席に座って外を眺めていた時に、どこかで見た記憶のある「老人」が通り過ぎるのに気がついた。

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顔のない石獅子

昔、北京に留学していた頃、時間があるとカメラを持って外に出て、ひたすら街を歩き続けて写真を撮った。

今思うと、特に何か撮りたいテーマがあったのではなく、北京の人々の中に入り込んで、彼らの生活を見たかった。中国とは一体何なのか…自分の目で確かめてみたかった。カメラはそのための口実であり、写真は自分が見た中国の記録であった。

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日本と中国の「距離感」と昔の航行ルート

▲結構地味な記事であるにも関わらず、ウケが良かったので、もう1つ余談しておこうと思う。

日本人に中国人と同じ血が流れている」という話をすると、感情的になって怒り出す人がいるものの、私にはこれがよく理解できない。私に愛国心が薄いとか、日本人の純血性を軽視しているというのではなくて、たぶんこれは普段私が見ている地図の問題じゃないだろうか。

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日本人には「中国人と同じ血が流れている」のか?

▲昨日話題になったツイートはこれ…RTはそれほど伸びなかったけれど、多くの反響が寄せられました。その全てが記事に対して懐疑的なものでしたが、中には人種差別的内容もあったりで、いちいち返答していると荒れるので一切スルーして、こちらで気兼ねなく書きたいことを書こうと思いました。

先に私の結論を述べると、「そう言われるとそうかも知れないし、思い当たるフシもあるけど、どっちでもいいんじゃないの?」というものです。

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重慶爆撃と私の歴史の見方

この数日、鳩山由紀夫元首相が重慶爆撃について謝罪したニュースをきっかけに、つぶやいたツイートが予想外にたくさんRTされた。

ほとんど誰も関心がない話と思っていたのだが、皆さん色々と思う所があったようだ。

南京事件であれば、日中共に関心が高いし、双方熱い議論になるわけだが、 重慶爆撃については日中では「温度差」が大きいのではないか…と以前から私は感じていた。

ツイートではそれらの所感を書いたのだが、こちらに収録し、幾つか補足してみたい。

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